NEWS
2020.10.28
ニュースリリース
この度、データ適正消去実行証明協議会(会長:荻原紀男、㈱豆蔵ホールディングス代表取締役会長兼社長、略称「ADEC:エーデック」)では、業界標準で知られるNIST-SP800-88rev.1で示されたデータ消去クラスとして定められる「Purge」について、業界で初めて消去能力の妥当性を検証し、その消去が正しく行われるソフトウェアであることを示す消去ソフト技術認証を実施しました。
より一層の安全・安心なリユース・リサイクルへの実現のため、本認証を有効にご活用ください。
2019年末に発生した、神奈川県庁で利用されていたHDDの情報流出事件を契機に、情報システム機器の廃棄の在り方について一般的にも注目を集めるようになって参りました。
これに伴い、昨今、データ消去の業界では消去ランクに応じた消去方法が認知され、「どのランクのデータ消去を行うか」を廃棄ルールで定め、消去業務を担う企業側で公表することが増えつつあります。
また、総務省が地方自治体等に向けて公開する「地方公共団体における情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」では取り扱うデータの機密性に応じて消去ランクに定めることが推奨されております。
Purge消去(Purge)とは、NIST(米国国立標準技術研究所)が定める3段階のデータ消去レベルのうちのひとつです。レベルは3段階あり、「Clear」「Purge」「Destroy」に分かれています。
総務省「地方公共団体における情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」では取り扱う機器の情報の機密性に応じて、機密性の低い情報を扱うデバイス向けには【 Clear(消去)】、機密性の高い情報を扱うデバイス向けには【 Purge(除去)】または【 Destroy(破壊)】を行うことが適切であるとしています。
政府機関の承認を受け、その有効性が確認されている上書き技術/方法/ツールを使って媒体の既存データに対する上書きを行う、米国国防省規格等として従来から多く用いられている方法等。
消磁設備や物理的破壊装置により、再使用不可能になるように破壊する。
注:消磁方式を用いる場合、2007年以前に製造された機器は、それ以後主流となった垂直磁化方式のHDDに対しては、十分な消磁をできないことがあるので注意が必要。
NIST-SP800-88rev.1では「Purge消去」の定義が定められております。今まで定義されるPurge消去が実際に機能したか、定義通りに消去ができたかの技術的な検証が第三者によって行われたことはありませんでした。
ADECでは従前より、第三者の立場から「消去事業者の認証」「消去ソフトウェアの能力認証」を行って参りました。昨今の世情における「Purge消去」の需要の高まりを踏まえ、「Clear消去」に加え「Purge消去」の有効性を検証し、認証を行うことと致しました。
情報デバイスに対してPurge消去を実施後に、その有効性(あらかじめデータの記録されたドライブのOSがアクセス可能な領域全体及び隠し領域や、異常が検出され使用されなくなった部分(セクタ)に対してデータの書き換えが行われたか)を検証し、認証を行った事例は存在せず、業界初となります。
ADECで認証された「消去ソフトウェア」のメーカーおよび「消去サービス事業者」として認証された企業様と協力し、パソコン等のデータが適正に消去されたことを証明する「データ適正消去実行証明書」を発行しています。
消去事業者の信頼性向上を目的に、消去プロセス・作業環境のセキュリティ管理認証を行います。
適正な消去技術に基づいた消去ソフトウェアであることを認証します。
ドライブに対して上書き消去を実施し、その有効性を検証し認証が行われる。
適正な消去技術に基づいた消去ソフトウェアであることを認証します。
ドライブに対して上書き消去を実施し、その有効性を検証し認証が行われる。
ADECは、データの適正な消去のあり方を調査・研究し、その技術的な基準を策定するとともに、これに基づいてデータの適正消去が実行されたことを証明するための第三者的な証明制度の普及・啓発を図り、我が国における健全で安心安全な循環型IT社会の実現に寄与することを目的としています。
※詳細はWebサイトをご参照ください。http://www.adec-cert.jp/
日本のデータ消去に関する現状や課題を背景に、消去事業への適切な取り組み方や消去方法に関する技術的な見解をまとめています。
データ消去実行証明協議会(ADEC)
広報担当 大泉、鈴木
E-mail:kouhou@adec-cert.jp TEL:090-6654-6350
〒107-0052 東京都港区赤坂1-3-6 赤坂グレースビル
一般社団法人ソフトウェア協会内
E-mail: adec_info@saj.or.jp(@を半角にしてください)
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