AUTHENTICATION DETAILS
昨今、情報機器の廃棄時のデータ抹消処理の外部委託時における情報漏洩リスクが問題となっておりました。例えば、地方自治体で使用されていた情報機器には重要な住民情報が含まれているものがあり、総務省からこの課題への対応として「地方公共団体における情報セキュリティポリシーに関するガイドライン(令和2年12月28日改訂)」(以下「総務省ガイドライン」)が公開されました。本ガイドラインでは、ADECが公開しているデータ消去技術ガイドブックを参照し、確実な情報機器の廃棄時には世界標準ともいえるNIST(National Institute of Standards and Technology: 米国国立標準技術研究所)の発行した文書SP800-88Rev.1によって規定されたデータ抹消手法を選択することと、各処理の証跡を残す事が求められるようになりました。
情報機器のデータ抹消処理作業を行う事業者がこのような要求に応じるためには、適切なデータ抹消ツールを採用し、適切なプロセスで作業を行い、作業の証跡を残す必要があります。以下のような項目について取り組む必要があります。
取り組み項目 | No. | 目的 | 概略 |
---|---|---|---|
組織体制 | 1 | 内部組織 | 職務分掌、組織体制、教育(新規、定期) |
環境セキュリティ | 2 | 業務用機器・ソフトウェア | 資産管理(台帳、規定、管理)情報資産 |
3 | 消去対象媒体① | 個体管理、データ漏洩防止策、管理 | |
4 | 消去対象媒体② | 消去作業方法・作業ステータス・結果の明確化、リユースについての顧客との合意 | |
5 | 消去対象媒体③ | 顧客(依頼主)の個人情報の漏洩対策(個人情報の適切な取得、利用、保管、廃棄) | |
6 | 物理セキュリティ対策 | セキュリティレベルの定義、領域のレベルの区分け、入退管理、インシデント発生時の対応 | |
7 | 機器装置セキュリティ対策 | データ消去に使用する機器のセキュリティ対策 | |
アクセス制御 | 8 | ADEC構築環境 | 環境構築マニュアルの準拠、作業者・日時・作業内容・結果が特定できる環境、アクセス制御 |
9 | ネットワーク制限 | ネットワークのアクセス制限・管理策・通信の暗号化・他業務のNWとの分離の明確化 | |
運用/インシデント管理 | 10 | 作業報告 | 作業手順の明文化、作業毎の結果の記録、管理者への報告、管理者による確認 |
11 | 事故発生対策 | 事故発生時の報告/作業手順、事故分析、再発防止策 |
ADEC消去プロセス認証を取得することにより、データ消去事業者は、第三者(ADEC)により認証された消去証明書を発行することができるようになると共に、ADECが認証した信頼できる事業者であることが証明されますので信頼性が高まります。
ADECの消去プロセス認証には以下の2種類があります。自社のご都合に合わせて選択いただけます。
ADECが認証した消去ソフトを使用する事業者を対象とした消去プロセス認証となります。ADEC(第三者)消去証明書が発行できます。また、事業者の消去プロセスにおけるセキュア度を示すレーティング※1を受けることができます。
※1:レーティング
審査項目を満たすことで3段階<★★★ ★★ ★>にレーティングしております。★の数の多さがセキュア度の高さを表しております。
ADECが認証した消去ソフトを使用しない事業者を対象とした消去プロセス認証となります。従来から使用している消去ソフトを継続的に使用することができます。(認証取得には条件があります※2)
オンサイト消去をセキュアに運用するためのリスク対策を依頼者側と受託者側で双方で合意するためのチェックリストを策定しました
本コンテンツはオンサイト消去を実施する上で、依頼側が提供するオンサイト消去環境について、受託側がその環境のセキュア度についてチェックリストで合意するかたちで活用します。
チェックリストは2社間で確認/合意し、オンサイト消去環境の残留リスクを確認できるドキュメントとなっております。
33万円(税込)/箇所
22万円(税込)/箇所
33万円(税込)/箇所
以降、毎年1回継続→更新の順で審査を繰り返していきます。
44万円(税込)/箇所
消去プロセス認証 通常2~3ヶ月で取得。
判定委員会の開催月(3月、6月、9月、12月)に開催。
消去プロセス申請書、消去プロセス認証チェックリストをダンロードして記入
担当委員会で事前確認
現地審査の実施
担当委員会で予備判定
現地審査の審査結果を元に判定委員会にて認証
認証、認証書発行
消去プロセス認証申請
実際の現物確認や作業フロー内容等の確認含む
第三者機関による事業作業場所立入審査
消去プロセス認証基準委員会
認証判定委員会による事業者認証
事業者認証
認証期間は1年です。
認証プロセスの詳細について説明しているドキュメント
消去プロセス認証の申請に必要な申請者チェックリスト及び審査項目に関する観点について説明しているドキュメント
ADECの消去サービス認証を申請するための公式書類
(2025年6月30日まで申請受付可能)
(2025年7月以降適用)
<対応エリア分類:全国 北海道、東北、関東、中部、北陸、関西、中国、四国、九州、沖縄>
〒107-0052 東京都港区赤坂1-3-6 赤坂グレースビル
一般社団法人ソフトウェア協会内
E-mail: adec_info@saj.or.jp(@を半角にしてください)
お気軽にお問い合わせください