認証一覧

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1. クラウドデータの消去の難しさと対応策(背景)

クラウドデータ消去の成立とは

  • マルチテナント型のクラウドサービスで格納されるデータは、データセンターの複数台のサーバや外部ストレージに分散されて物理保存がなされてます。
  • このデータの物理的な位置を特定して記録メディアに対して部分的にデータ消去を行う事は困難であることが実情です。
  • そうした事情を解決する方法が論理ドライブ(仮想化ファイル)に対してデータ消去を行う手法を確立したのが暗号化消去となります。

暗号化消去の仕組み(暗号化消去=Purge)

  • 「暗号化消去」とは
    • HDDやSSD等の記録媒体にデータをあらかじめ暗号化して記録しておく
    • データ消去が必要な時に、データ復号用の鍵データを消去する
    • 暗号化を解けなくしてしまいデータを読めなくする=消去と同じ効果を認める手法(論理的)
  • NIST-SP800-88rev1やIEEE2883:2022においてPurge扱いのデータ抹消となる

※ 記載されている社名・製品名・サービス名は、各社の商標または登録商標です。

2. 認証の特徴

ISMAPの基準に沿ったデータ消去方式

  • ISMAPが参照するJISQ27002、JISQ27017、NISC統一基準、NIST-SP800-53rev1等の規格において示されるデータ抹消の基準に則った評価基準を策定しました。
  • 種規格を参照したチェック項目
     JISQ27002:データ消去
     JISQ27017:データ消去
     NISC統一基準:暗号化消去
     NIST-SP800-53rev1:Data Sanitization→Reference NIST SP-800-88rev1

暗号化消去(Purge)の成立条件を満たす認証

★ 構成する技術に関する検証
★ 暗号化/暗号鍵管理運用プロセスの審査

第三者評価による認証運用

第三者による消去証明

データ保全の証明書(年間)

データ抹消の証明書(契約終了時)

3. 認証の種類/対象

Level 認証内容 Point
Level1 プロセス認証
  • 暗号化消去のオペレーションを正しく実施している事業者を認証する。
  • 認証を受けるシステムおよびその運用者が、暗号化消去の仕組みを実現するために必要なソリューションを利用し、それが正しく動作・機能している前提で、鍵の管理やその消去が正しく行われていることを証明する。
  • FIPS認定された製品を利用している必要がある。
  • 実際に暗号化消去が成立しているかどうかの実証実験(=実検証確認)は行わない。
  • 定義したログの確認を行う事で代替する。
Level2 サービス認証
(実機検証想定)
【現状は制度構築予定】
  • 暗号化消去が成立する構成であることを、実際の記憶媒体をチェックすることで確認し、認証する。
  • FIPS認定されたソリューションを採用する必要がある。
  • 暗号化消去の仕組みが動作するプラットフォームは特に限定しない。
Level3 クラウドサービス認証
(実機検証想定)
【現状は制度構築予定】
  • Level2認証に適合する製品を利用していて、かつそれをクラウドのIaaS・PaaSに組み込んで自動化された状態でも暗号化消去が成立することを認証する。
  • データ保管システム、鍵管理システム、暗号化システムそれぞれが1社で提供される必要はなく、複数社のサービスを組み合わせても良い。

4. 認証の種類と費用、更新について 【 Level1:プロセス認証の場合 】

認証定義、標準費用について※

  • 新規:全審査  180万円(税別)審査工数に応じて増減有(※見積)
  • 継続:差分審査   50万円(税別)審査工数に応じて増減有(※見積)
  • 更新:全審査  120万円(税別)審査工数に応じて増減有(※見積)
  • 変更:変更審査 変更内容に応じて見積

認証継続更新の手順

  • 新規<初年度> → 継続<2年目> → 継続<3年目> → 更新<4年目> → 継続<5年目> …

変更審査

  • 継続と同様に認証システムに変更箇所が発生した時に実施します。
    • データ保管システムの暗号化対象を変更
    • 暗号化システムのロジック変更/管理プロセス変更
    • 鍵管理システムのロジック変更/管理プロセス変更

5. 認証フロー

※ 認証申請者はCSPを対象としている。

6. 認証申請手続き

認証申請の準備に必要な確認ドキュメント

暗号化消去システム認証基準ガイドライン(PDF:927KB
暗号化消去システム認証作業実施手順(PDF:590KB

認証申請に必要なドキュメント

認証申請書(Word:39.6KB

  • 企業/サービス名等基礎情報
  • 暗号化消去構成仕様に関する情報

申請先/問い合わせ先

データ適正消去実行証明協議会(ADEC)
事務局: adec_info@saj.or.jp ※@は全角を半角に変換

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